2022-12-10 行列Aの対角化 大学数学 1行列(実対称行列を除く)の対角化 1.1固有値と重複度 1.2対角化可能かの判定 1.3各固有値に対する固有ベクトル(eigenvector) 1.4行列の対角化 2実対称行列の対角化 2.4各固有ベクトルの正規直交化 2.5行列の対角化 1行列(実対称行列を除く)の対角化 1.1固有値と重複度 次正方行列の固有方程式(特性方程式)を立て,固有値(eigenvalue)と重複度を求める。重解をもたないときは 1.2対角化可能かの判定 個の異なる固有値をもてば,Aは対角化可能である(対角化の十分条件をみたす)が,そうでないときは,以下に移る。各に対する固有空間の次元(幾何的重複度)(: 正方行列の次数)を求める。は対角化の必要十分条件である。 1.3各固有値に対する固有ベクトル(eigenvector) 各の固有ベクトル(固有空間の基底)をと置いていき,のに代入することで求める。 1.4行列の対角化 固有ベクトルを並べて変換行列を作る。 を求める。結果のみなら変換行列を求めなくとも分かる。 2実対称行列の対角化 実対称行列: 成分が実数で転置しても変わらない行列 2.4各固有ベクトルの正規直交化 各固有ベクトルをグラム・シュミットの正規直交化法を用いて,正規直交化基底にする。 ただし,異なる固有値の固有ベクトルは既に直交化しているので正規化のみする。 2.5行列の対角化 正規直交化した固有ベクトルを並べて直交行列を作る。 を求める。変換行列・対角化計算サイト