線形変換まで
正方行列(行と列の個数が等しい行列)に対して
かつ
を満たす正方行列が存在するとき,を正則行列という。
が正則行列のとき,一意的(“ただ1つしかない”の意)に定まるをの逆行列といい,で表す(インバースと読む)。
次正方行列に対して以下が同値
(1)が正則
(2)
(3)の階段行列が単位行列
(4)
を次正方行列とするとき,行列にの階段行列が得られるところまで行基本変形を行う。とすると
ならば,は正則で,
ならば,は正則でない。
逆転公式
が正則ならば
逆転公式から
逆行列はNumpyライブラリを読み込みlinalg.invメソッドで求めることもできる。
が2次正方行列ならば
であるから行列は平面上の点を点に移す。この写像をの定める線形変換といい,を線形変換の表現行列という。